狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか

狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか

著者 チャールズ・マッケイ
出版社 パンローリング
発行日 2004/6/25
原題:Extraordinary Popular Delusions and the Madness of Crowds
投資に関することのみが書かれた本ではないのですが、集団心理によって、人がいかに恐ろしく愚かなことをするかという歴史を紐解いています。
そのような一つの例がチューリップ・バブルです。
かつてオランダでその熱狂は、チューリップの球根を金よりも価値あるものにしてしまいました!
投資を成功に導くために重要なことの一つは、“群集がそれぞれの時点で何を考えているか”を理解することです。バブル発生の最初の段階からその頂点、さらに必然的な崩壊へと向かう過程で、人間の心理がどのように変化していくかについて、この本は貴重な教訓を教えてくれます。(この本は150年程前に書かれたものなので)私はこの本に数章を追加して、いつの日か最新版を作りたいと思っています。


「この本を紹介した人」Timothy Griffen 氏のインタビューはこちら

この本を紹介した人

Timothy Griffen

ラザード・ジャパン・アセット・マネージメント株式会社 代表取締役 兼 ディレクター/チーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)

ウィッテンバーグ大学卒業後、サウスキャロライナ大学にて、MBAを取得。その後、早 稲田大学で日本語を専攻し、1986年シグナ・インターナショナル(東京)、1992年ドレイコット・パートナーズ(ボストン)にて、日本株式・環太平洋 ファンドのポートフォリオ・マネージャーを務める。1997年スカダー入社し、金融のアナリストを経験し、2002年5月スカダーとドイチェの統合によ り、ドイチェ信託銀行入社。リサーチ・アナリスト、日本株式運用担当を経て、2003年9月CIOに就任。 2005年5月ラザード・ジャパン・アセット・マネージメント㈱入社。日本語に堪能。