ウィリアム・バイグレイブ名誉教授、アンドリュー・ザカラキス著『アントレプレナーシップ』(日経BP社、2009)は、アントレプレナーシップ教育では、MBAコースで15年連続、学部においても12年連続で第一位にランクされているバブソン大学の教授陣で書かれた最新のテキストである。原文で600ページ、邦訳でも860ページにもおよぶ大作である。起業家だけでなく、従業員、株主、株式市場関係者など、日本における悪循環を好循環に逆回転させる役割を担っている関係者には、この夏休みに是非とも読んでいただきたい本である。
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この本を紹介した人
長谷川 博和
グローバルベンチャーキャピタル株式会社マネージング・パートナー
グローバルベンチャーキャピタル株式会社マネージング・パートナー 学術博士(国際経営)・公認会計士・日本証券アナリスト協会検定会員 (株)野村総合研究所、(株)ジャフコを経て1996年6月にグローバルベンチャーキャピタル株式会社を設立し、代表取締役就任。スタートアップ段階の企業育成を得意としており、出資だけでなく取締役・監査役就任などベンチャー企業の経営に数多く参画している。公開投資企業には(株)インターネット総合研究所、スカイマークエアラインズ(株)、(株)ディースリー、(株)アドバンスクリエイト、(株)チップワンストップ、Hoku Scientific,Inc.などがあり、運営する投資ファンドは日本最高級の投資パフォーマンスを達成している。中央大学大学院商学研究科講師、東海学園大学大学院客員教授を経て現在、放送大学客員教授、青山学院大学エグゼクティブMBA講師、京都大学経営管理大学院講師。 愛知県生まれ。中央大学商学部卒業。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。日本ベンチャー学会第1回清成忠男賞 受賞 主な著書には、「MBA国際マネジメント辞典」(中央経済社)、「決定版ベンチャーキャピタリストの実務」(東洋経済新報社)、「ベンチャーキャピタルハンドブック」(共著、中央経済社)、「ベンチャー企業論」(共著、日本放送出版協会)、「MOTアドバンスド技術ベンチャー」(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、「中小企業のための経営革新入門」(共著、通商産業調査会)、「起業家のビジネスプラン」(翻訳、ダイヤモンド社)、「日本産業21世紀への新戦略」(共著、PHP研究所)、「ベンチャー経営革命」(共著、日経BP社)、「ベンチャービジネス&キャピタルの起業戦略」(共著、清文社)など多数。