市場の動き

ストラテジーマップは、3月、6月、9月、12月末の情報を、翌月上旬に更新します。
市況概況の[週間]は毎週月曜日、[月間]は毎月第二水曜日に更新します。日本を含めた各国の市場環境データを、PDFにてダウンロードいただけます。

ストラテジーマップ

市況概況

  • 月間市況概況 2021年10月分

    【為替】
    ドル円は米国の金融政策の正常化や日本におけるインフレによる実質金利の低下の懸念による円売りなどを背景に、月初からドル高の展開でした。月末では一時ドルの上昇幅が縮小したものの、良好な企業決算や好調な米国の主要経済指数などから市場のリスク選好度合いは強まり、対円で上昇の展開が継続しました。月間では2.20%のドル高円安でした。ユーロ円は、月初から中旬にかけて、ECB理事会でPEPP縮小の現状維持による独国債の金利上昇や日本のインフレによる実質金利低下懸念などにより、対円でユーロは上昇しました。月末に上昇幅が縮小したものの、月を通じてほぼ上昇基調が続き、月間では2.05%のユーロ高円安でした。ポンド円はBOEによるタカ派的な発言や日本の実質金利低下懸念などから、対円でポンドが上昇しました。中旬以降は一時的に横ばい推移していたものの、英国の経済指標が市場予想を下回ったことなどから、ポンドの上昇幅は縮小しました。月間では3.89%のポンド高円安でした。
    【債券】
    エネルギー価格高騰やサプライチェーンの詰まりなどによる物価上昇圧力から、先月に続いて各国の利上げ観測が高まり、国債利回りは全体的に上昇しました。先進国については、超長期債利回りが低下し、利回り曲線がフラット化しました。
    主要国の10年債利回りは、英国が1bps上昇し1.04%、米国が3bps上昇し1.56%、日本が3bps上昇し0.09%、ドイツが4bps上昇し-0.15%、フランスが12bps上昇し0.28%となりました。
    アジア高利回り債を除くクレジット資産について、全体的に信用スプレッドは拡大した一方、ベース金利上昇の影響は少なく、フラットからやや下落となりました。アジア高利回り債については、スプレッドが大幅に拡大し、不動産セクターを中心に下落しました。
    【株式】
    先進国では、中国不動産大手のデフォルト懸念や、FRBによる早期利上げ観測の高まりから月初は下落しましたが、好調な企業業績を受けて堅調に推移し、月末には米主要株価3指数は過去最高値を更新しました。一方新興国では、中国が前月の反動から上昇するも、ブラジルがインフレーション率を10%超えるなどの悪材料から下落し、全体として小幅に上昇しました(先進国市場で+5.66%、新興国市場で+0.99%)。
    セクター別で見ますと、各セクター軒並み上昇し、最も上昇したのは一般消費財で+8.15%、次いでエネルギーで+8.09%、ITで+7.55%でした。最も上昇幅が少なかったのは、通信サービスで+1.35%、次いで生活必需品で+3.39%でした。
  • 月間市況概況 2021年9月分

    【為替】
    ドル円は、月初は円安ドル高で始まったものの、米雇用者数の伸びが前月の実績より大きく下回ったことや、中国恒大集団の債務問題に伴って市場のリスク回避の動きが強まったことなどから、月中旬にかけては円買いの展開となりました。月下旬以降は年内テーパリングの可能性が高まるなどFRBのタカ派寄りな態度による金利上昇予想や中国恒大集団の債務問題の不透明感が一時的に和らいだことなどを背景に、ドル高の流れとなりました。月間では 1.56%のドル高円安でした。ユーロ円は、月上旬ではワクチンの普及で欧州景気に対する期待が高まるなどから、ユーロは一時上昇したものの、ECBの強い金融緩和姿勢やドイツの政治情勢の不透明感などの影響を受け、月を通して見るとユーロ安に推移しました。月間では0.29%のユーロ安円高でした。ポンド円は、経済の正常化による景気の回復への期待や消費者物価指数の伸びなどから、月中旬にかけてポンド高傾向だったものの、中旬以降は中国恒大集団の債務問題などをきっかけに、リスク回避の円高の展開となりました。月間では0.50%のポンド安円高でした。
    【債券】
    足元の物価上昇から、先進各国で中央銀行による政策金利引き上げ観測が再加熱したほか、一部の新興国では実際に利上げが行われ、国債利回りは、世界的に、2月以来の大幅上昇となりました。
    主要国の10年債利回りは、日本が4bps上昇し0.07%、ドイツが19bps上昇し-0.20%、フランスが19bps上昇し0.16%、米国が22bps上昇し1.53%、英国が40bps上昇し1.02%となりました。
    クレジット資産について、全体的に信用スプレッドは縮小した一方、ベース金利上昇の影響が大きく、航空セクターを除く固定利付債全般は下落、シニアローンやCLOなどの変動利付債は上昇となりました。米国エージェンシー MBSの期前償還率はフラットでした。
    【株式】
    9月は世界的に軟調でした。米国ではFOMC(米連邦公開市場委員会)にて年内の量的金融緩和の縮小の示唆や中国恒大集団のデフォルト懸念から下落しました。欧州でも米国の株式市場の動向や中国経済の減速懸念を受け、同じく下落しました。
    一方日本では新政権への期待や、コロナウイルス感染者の大幅な縮小から大きく上昇し、ほぼ一人勝ちとなりました。(先進国市場で-4.15%、新興国市場で-3.97%)
    セクター別で見ますと上昇したのはエネルギーのみで+9.49%、その他セクターは軒並み下落し、大きく下落したのは、素材で-7.40%、次いで公益事業で-6.96%でした。