市場の動き

ストラテジーマップは、3月、6月、9月、12月末の情報を、翌月上旬に更新します。
市況概況の[週間]は毎週月曜日、[月間]は毎月第二水曜日に更新します。日本を含めた各国の市場環境データを、PDFにてダウンロードいただけます。

ストラテジーマップ

市況概況

  • 月間市況概況 2021年8月分

    【為替】
    ドル円は、FRB副議長による年内の量的緩和縮小(テーパリング)発言や2023年の利上げ着手の見方などから、上旬はドル高の展開となりました。中旬はデルタ株感染者数の増加などにより、ドルは一時的に軟調推移したものの、米雇用統計が好調だったことなどから、下旬は持ち直しました。月間では、0.10%のドル高円安でした。ユーロ円は、米国と同様にデルタ株感染者数拡大が続いたことや、アフガニスタン情勢の悪化による欧州への難民流入に伴う各国の政治リスクの高まりなどの悪材料から、月を通してユーロ安に推移しました。月間では0.35%のユーロ安円高でした。ポンド円は、月初に英中銀の金融緩和の戦略指針が公表され、景気について楽観な見方を示したことなどから、一時的に上昇したものの、中旬以降はデルタ株の感染拡大やドル高進展の影響を受け、ポンドは軟調推移しました。月間では0.91%のポンド安円高でした。
    【債券】
    デルタ株の感染が急速に拡がる一方、先進各国ではワクチン追加供給と行動制限の解除が進み、労働市場も堅調に推移したことから、利上げ観測は高まり、先進国の国債利回りはわずかに上昇しました。また、新興国に関しても、先進国の利上げ観測を受けて、全体的に金利の上昇圧力が高まっているほか、ブラジルやメキシコなど一部の国では8月中に利上げを実施し、国債利回りは全体的に上昇しました。
    主要国の10年債利回りは、日本が1bps上昇し0.02%、英国が5bps上昇し0.62% 、米国が6bps上昇し1.30%、ドイツが8bps上昇し-0.38%、フランスが8bps上昇し-0.03%となりました。
    クレジット資産について、投資適格の債券は全体的にベース金利の上昇に沿った形で下落し、ハイイールド格の債券は月中までは利上げ観測と新規発行の増加でスプレッドが拡大しましたが、月終盤は発行鈍化や堅調な業績発表を受けてスプレッドが縮小し、月間のリターンは上昇しました。アジアについては、前月の下落から反発し、投資適格債、高利回り債ともに上昇しました。
    【株式】
    新型コロナのワクチン普及と、好調な企業業績を背景に堅調に推移しました。先進国では米国が持続的な雇用改善など良好な景気を背景に全体をけん引しました。新興国では、中国が7月の学習塾非営利化などを機に、当局による規制強化への警戒が拭えないため軟調でした。一方、インドは新型コロナの集団免疫獲得の可能性が指摘されるなど、感染収束期待が高まり好調でした。(先進国市場で+2.49%、新興国市場で+2.62%)
    セクター別で見ますと最も上昇したのは通信技術で+3.91%、次いでITで+3.90%で、エネルギー、素材は下落しました。その他セクターは上昇しました。
  • 月間市況概況 2021年7月分

    【為替】
    ドルは、前月発表の米雇用統計が好調だったことなどから、月初に対円で年初来高値まで上昇しました。中旬以降は、コロナウイルスのデルタ株感染拡大の懸念、米国株の下落やFRB議長のハト派的態度などから、円買いが加速してドルは軟調推移しました。月間では1.12%のドル安円高でした。ユーロは、月上旬から中旬にかけて、ユーロ圏の経済指標が予想を下回ったことやコロナ感染拡大への警戒感が依然根強いことなどから対円では軟調でした。月間では1.13%のユーロ安円高でした。ポンド円は、英国中銀は金融政策の正常化を急がないとの見方や英国での変異株感染急拡大などから、ポンド安となりました。月を通じてポンドは対円で低下、月間では0.48%のポンド安円高でした。
    【債券】
    ワクチン接種が進展する各国において行動制限の解除が進む一方で、コロナウイルスのデルタ株感染拡大の懸念が広がり、景気減速懸念から世界的に国債の利回りは大幅低下しました。
    主要国の10年債利回りは、ドイツが26bps低下し-0.46%、フランスが24bps低下し-0.10%、米国が21bps低下し1.24%、英国が15bps低下し0.57%、日本が4bps低下し0.02%となりました。
    アジア高利回り債を除くクレジット資産については、信用スプレッドがやや拡大したものの、ベース金利が大幅低下したため、実効デュレーションの長い債券を中心として全体的に堅調でしたが、アジア高利回り債については、最大セクターの中国不動産で、デフォルトが懸念されているEvergrandeに対する住宅ローン提供停止の報道を受けて、中国不動産全体が売られ、大幅に下落しました。
    【株式】
    世界の株式市場はコロナウイルスのデルタ株感染拡大の懸念から、中旬に大きく下落しました。その後、FRBによる量的緩和の早期縮小観測が後退したことや、企業の好決算を受けて、欧米株式は月末にかけて上昇し、米国主要3指数は過去最高値を更新しました。(先進国市場で+1.79%、新興国市場で-6.73%)
    また、中国では、中国当局によるIT、教育への規制強化を受けて株価は大幅に下落しました。
    セクター別で見ますと最も上昇したのはヘルスケアで+3.75%、次いで不動産が+3.71%、ITが+3.57%でした。
    最も下落したのはエネルギーで-6.18%、次いで金融が-0.12%でした。その他セクターは上昇しました。