市場の動き

ストラテジーマップは、3月、6月、9月、12月末の情報を、翌月上旬に更新します。
市況概況の[週間]は毎週月曜日、[月間]は毎月第二水曜日に更新します。日本を含めた各国の市場環境データを、PDFにてダウンロードいただけます。

ストラテジーマップ

市況概況

  • 月間市況概況 2024年2月分

    【為替】
    ドル円は米国の経済指標の影響などから、円下落の傾向でした。初旬は一時円高に振れたものの、雇用統計などの発表後反転、円安に推移しました。中旬に日銀や財務省幹部の発言、および米国の消費者物価指数などの影響を受け階段状に円安へ推移しました。下旬は1ドル150円台で横ばいに推移しました。月間で2.39%の円安ドル高でした。ユーロ円は、月初に一時円高に振れたのち円安に推移しました。中旬から、日銀副総裁の発言以降は円安へ推移し、月間では2.00%の円安ユーロ高での推移となりました。ポンド円はユーロ同様円安に推移し、下旬には1ポンド190円台を突破しました。月間では1.71%の円安ポンド高でした。
    【債券】
    米国の国債利回りは経済指標が市場予想を上回ったことやFRBが早期利下げについて慎重との見方が広がったことから、上昇しました。欧州はECBの早期利下げ観測が後退したことや米金利の上昇に連動し、上昇しました。一方、日本の国債利回りは日銀による早期の金融緩和修正観測が後退したことから、低下しました。主要国の10年債利回りは、米国が30bps上昇し4.24%、英国が33bps上昇し4.12%、日本が2bps低下し0.71%、ドイツが24bps上昇し2.40%、フランスが22bps上昇し2.88%となりました。その他のクレジット資産では、投資適格債は下落しましたが、ハイイールド債は上昇しました。
    【株式】
    先進国の株式市場は、米国では、利下げ期待が後退したものの、良好な企業業績や生成AIへの期待感を背景にIT銘柄を中心に上昇し、主要な株式指数が過去最高値を更新しました。日本では、米国株上昇の影響や円安、好調な企業決算をうけ、外国人投資家を中心に買い越しとなり、日経225は過去最高値を付けました。新興国では、中国政府による政策への期待や、連休中の消費が好調だったことなどを受け株価は上昇しました。(先進国で+4.28%、新興国で+4.77%)。 セクター別で見ますと、最も上昇したのが一般消費財で+7.56%、次がITで6.18%、唯一下落したのが公共財で▲0.96%でした。
  • 月間市況概況 2024年1月分

    【為替】
    ドル円はFRBによる利下げが遠のいたことなどを受け、円下落の傾向でした。月前半は能登半島地震や経済指標などの影響から円安に推移しました。中旬以降は、米国の利下げ期待が後退したことなどにより円安に振れて以降おおむね、1ドル148円台で横ばいに推移しました。月間で3.68%の円安ドル高でした。ユーロ円は、月前半、能登半島地震や日銀政策動向などにより円安に推移しました。中旬以降は欧州の金利上昇などを受け、ユーロ高に推移しましたが月末にかけ反転、月間では1.96%の円安ユーロ高での推移となりました。ポンド円は、日銀の金融政策への修正期待が後退し月上旬から中旬にかけ円安で推移しましたが、後半から月末にかけ円高傾向でした。月間では3.58%の円安ポンド高でした。
    【債券】
    米国の国債利回りは経済指標が市場予想を上回ったことやFRB高官のタカ派的発言などから早期利下げ観測が後退し、上昇しました。欧州はECBが3会合連続で政策金利を据え置いた中、米金利の上昇に連動し、上昇しました。日本も日銀が金融緩和の維持を決定した中、米金利の上昇を受け上昇しました。主要国の10年債利回りは、米国が8bps上昇し3.95%、英国が26bps上昇し3.80%、日本が10bps上昇し0.72%、ドイツが13bps上昇し2.16%、フランスが10bps上昇し2.66%となりました。その他のクレジット資産では、投資適格債は下落しましたが、ハイイールド債は上昇しました。
    【株式】
    先進国の株式市場は、米国では、利下げ期待の後退が重しとなったものの、業績改善期待などからハイテク株中心に上昇しました。日本では、米国ハイテク株上昇の影響や、海外投資家の買いが入ったことを中心に上昇し、日経平均株価は約34年ぶりの高値を付けました。新興国では、中国で四半期GDPが予想を下回ったことや、経済の先行きの不透明感から嫌気され下落しました(先進国で+1.20%、新興国で-4.64%)。
    セクター別で見ますと、最も上昇したのが電気通信で+4.99%、次がITで4.03%、最も下落したのが素材で▲4.69%、次が不動産で▲4.29%でした。