金融工学入門

金融工学入門

著者 デービットGルーエンバーガー(今野浩、鈴木賢一、枇々木規雄 訳)
出版社 日経新聞社
発行日 2002/04/08
原題:Investment Science, Second Edition
少し難しいのですが、運用業を行う方、あるいは投資を行っている方にとって、基本的に理解をしておく必要があることがあります。それは、現在の投資理論には、高度な知的注意力が必要とされていることです。その原因としては、金融理論の異常なまでの発展と、情報技術と計算技術の驚異的な進歩、そして投資活動の地球レベルでの拡大にあると思います。よって、いままでは、ごく一部の専門家しか触れることがなかった金融技術の専門書も、金融サービス機関やファンド運用業者、個人の投資家までもが触れる必要が出きています。本書は、この金融理論に対して基本原理が実際の投資問題の健全かつ現実的な問題解決にどのように用いられるかを説明するように書かれています。多少の統計学や微分積分演算の知識を必要としていますが、概念を体系的に理解するにはいい本であると思います。



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この本を紹介した人

堤 智章

株式会社キーストーンパートナース代表取締役

三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。本店営業部、事業調査部、ニューヨーク支店等を経た後、投資銀行部門での幅広い実績を積み上げる。2007年よりCSKホールディングス執行役員としてバイアウトファンド事業を担当した後、2009年にキーストーン・パートナースを設立。同志社大学経済学部卒。一橋大学大学院国際企業戦略研究科金融戦略コース(MBA)修了。