新型コロナウイルスの影響で社会が変化する中、金融機関のありかたや金融に携わる者としてのありかたを改めて考える人も多いのではないでしょうか。
働き方が変化し、各金融機関が多様性をもって行動できるようになる中で、もはや営利的な活動では将来は描けないとする声もあります。企業および個人レベルで、これまで以上に“フィデュ―シャリー・デューティー”を果たす姿勢が求められているかと思います。
フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)は、今回紹介する本のテーマでもありますが、ここ数年、金融に携わる人はよく耳にする言葉かと思います。すでに欧米では広く定着しており、日本でも「顧客本位」を当たり前のものとして認識している人も多いのではないでしょうか。
しかし、その当然と思われる概念が、敢えて取り上げられ、日本金融において重要なものとして注目される理由は何か、この本を読めばその背景と、取り組みの効果を発揮できていない金融機関の現状や課題を知ることができると思います。
著者は、FD宣言提唱者であり弊社代表の森本紀行、金融行政経験者で地域金融機関へ新たなビジネスモデルづくりに取り組む坂本忠弘氏、ファイナンシャルプランナーで生活経営アドバイザーとして活躍する谷崎由美氏の三名で、「顧客本位」と「顧客満足」の違いから、顧客本位の業務運営の在り方に至るまで様々な角度から語り尽くされています。
本書を読みながら、私自身、各章で語られる内容に納得し共感しながらも、最終章にて、真のフィデューシャリーを目指し自主自律の気概を持って働く覚悟を問われたときは、正直、少々尻込みしてしまいました。多くの金融機関同様「そうはいっても」と思ってしまう部分が未だあるのかもしれません。しっかりと解が出せるまで、今後も定期的に読み返したいと思いました。
本書は元々、金融機関に携わる人たち向けに書かれたものですが、顧客との関係を考えるのに重要な要素を多く含んでいるので、業種や職種を問わず参考になるかと思います。また、金融機関を選択する消費者側の視点で読んでも多くの気づきを得られると思います。ぜひご一読ください。
働き方が変化し、各金融機関が多様性をもって行動できるようになる中で、もはや営利的な活動では将来は描けないとする声もあります。企業および個人レベルで、これまで以上に“フィデュ―シャリー・デューティー”を果たす姿勢が求められているかと思います。
フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)は、今回紹介する本のテーマでもありますが、ここ数年、金融に携わる人はよく耳にする言葉かと思います。すでに欧米では広く定着しており、日本でも「顧客本位」を当たり前のものとして認識している人も多いのではないでしょうか。
しかし、その当然と思われる概念が、敢えて取り上げられ、日本金融において重要なものとして注目される理由は何か、この本を読めばその背景と、取り組みの効果を発揮できていない金融機関の現状や課題を知ることができると思います。
著者は、FD宣言提唱者であり弊社代表の森本紀行、金融行政経験者で地域金融機関へ新たなビジネスモデルづくりに取り組む坂本忠弘氏、ファイナンシャルプランナーで生活経営アドバイザーとして活躍する谷崎由美氏の三名で、「顧客本位」と「顧客満足」の違いから、顧客本位の業務運営の在り方に至るまで様々な角度から語り尽くされています。
本書を読みながら、私自身、各章で語られる内容に納得し共感しながらも、最終章にて、真のフィデューシャリーを目指し自主自律の気概を持って働く覚悟を問われたときは、正直、少々尻込みしてしまいました。多くの金融機関同様「そうはいっても」と思ってしまう部分が未だあるのかもしれません。しっかりと解が出せるまで、今後も定期的に読み返したいと思いました。
本書は元々、金融機関に携わる人たち向けに書かれたものですが、顧客との関係を考えるのに重要な要素を多く含んでいるので、業種や職種を問わず参考になるかと思います。また、金融機関を選択する消費者側の視点で読んでも多くの気づきを得られると思います。ぜひご一読ください。
この本を紹介した人
神山 ひかる
HCアセットマネジメント株式会社
2018年にHCアセットマネジメント株式会社に新卒で入社。広報業務を中心に従事。昭和女子大学グローバルビジネス学部卒業。