最近読んだ本の中では、Brad JacobsのHow to make a few billion dollarsが興味深かったです。同氏は、Waste Management, United Rentals, XPOの3社の創業者で、M&Aを駆使して、それぞれ数十億ドルの時価総額を有する企業に育て上げました。日本にもM&Aで事業成長を達成したいと言っている企業経営者が沢山いますが、さほどM&Aが実現できていないケースが多いと思います。日本の投資家や経営者にもJacobsさんの存在を知っていただき、ロールアップで企業を成長させる方法、上手くいった場合の株主価値創造のポテンシャルを学んでいただきたいと思います。
この本を紹介した人
安 治郎
株式会社ヴァレックス・パートナーズ
ポートフォリオ・マネージャー、代表取締役
2006年にヴァレックスを設立。2006年から同社が助言するケイマンファンドVPL-I Trustのポートフォリオマネージャーを務める。 ヴァレックス設立前は、ファースト・イーグル・インベストメント・マネージメント社のシニア・バイス・プレジデント。1996年から1998年、米国大和證券の米国株式部に在籍。慶應義塾大学経済学部卒業。米国証券アナリスト資格(CFA)保有。 安氏は十字屋ホールディングの取締役、藤井酒造の取締役、ファースト・イーグル社に対するコンサルタントも務める。