20241219 保険理論から金融における顧客の最善の利益を考察すると 金融機能を保険理論の視点で再検討するとき、顧客の最善の利益を実現するためには、金融から非金融への展開が必然であると理解されるはずです。 金融の脱構築
20241212 金融は非金融に主役の座を譲るとき渋く輝き始める 金融機関は、顧客の利益に適うためには、差別性を発揮し得ない金融の領域から外に出て、差別優位のあるビジネスモデルを構築し、その一環として金融機能を提供することになります。 金融の脱構築
20240509 行使されると債務者の利益になり産業再編が促される不思議な担保 企業価値担保による事業性融資とは、金融機関に債務者企業の成長のための経営支援を促し、産業再編を加速させて、経済の持続的成長を実現するものではないのか。 金融の脱構築
20240411 銀行が融資先の企業価値を高める努力をする担保法制の創造 融資における担保の真の機能は、債務者の経営破綻時の債権回収ではなく、債権者が早期に経営支援や事業再編を主導して、経営破綻を未然に回避することではないのか。 金融の脱構築
20231207 非金融とテクノロジーが破壊できない金融こそ真の金融だ 非金融とテクノロジーは、金融の特権性を破壊することで、金融を顧客本位なものにし、一方で、非対面の新たな事業を創造し、他方で、対面の事業展開を高度化させ、効率化させます。 金融の脱構築
20231109 肥育牛ABLにおける牛の担保価値は情報だ 融資において、担保に意味があるとしたら、債務不履行時に債権を保全することではなく、債務者の経営状況に関する情報を即時に入手して、債務不履行を未然に回避することです。 金融の脱構築
20230824 銀行とノンバンクの連携構想における異色の登場人物 銀行とノンバンクとの間で機能の相互補完を目指す連携は、常に、様々な形態で構想されていて、当然に失敗した事案もあるのですが、そこから見事に復活する人々もいるわけです。 スルガ銀行(2018) 金融の脱構築
20230810 銀行が普通の会社になるとき誰が一番困るのか 中古車販売会社のビッグモーターの不正が損害保険の需要を創造し、スルガ銀行の不正が融資の需要を創造していたことは、金融における真の成長とは何かについて、深刻な反省を強いるものです。 金融の脱構築
20230803 どう銀行が変わると銀行持株会社が普通の持株会社になるのか 普通の持株会社では、子会社に銀行があっても、他の子会社の業務は制限されないのに、銀行持株会社では、銀行の兄弟会社の業務範囲が厳しく規制されるのは、不合理ではないか。 金融の脱構築
20230727 クレディセゾンとスルガ銀行の提携が成功し得ないわけ クレディセゾンとスルガ銀行の提携は、両社が厳格に規律を守れば、成果を生むはずがなく、成果と称するものが生まれるとしたら、両社の規律の弛緩のもとで、危険な帰結を招くかもしれません。 コーポレートガバナンス 金融の脱構築