20240411 銀行が融資先の企業価値を高める努力をする担保法制の創造 融資における担保の真の機能は、債務者の経営破綻時の債権回収ではなく、債権者が早期に経営支援や事業再編を主導して、経営破綻を未然に回避することではないのか。 金融の脱構築
20240404 スルガ銀行の行政処分は新しい法律のもとでは異なっていたのか 不正な方法による融資は、顧客の利益に反する結果を生むと予見され、借金による投資用不動産の購入を勧めることは、顧客属性に照らして、その最善の利益に反する場合が多いのだから。 スルガ銀行(2018) 金融行政方針
20240328 千葉銀行等の行政処分は新しい法律のもとでは異なっていたのか 顧客の不利益にならないときも、顧客の最善の利益には反し得るなかで、金融機関は、法律上の義務として、どのように顧客の最善の利益を勘案するのか。 金融行政方針
20240321 信頼を裏切っても信頼される金融の病理に法律が介入するとき 顧客が金融機関に対する信頼のもとで金融機能を利用するとき、法律は、個別の金融機能利用を保護するに先立って、より本源的に、金融機関に対する信頼を保護することにしたのです。 フィデューシャリー・デューティー
20240314 情報量の増大で消費者が得るのは利便性か苦痛か 過剰情報の混乱と、情報操作の危険のなかで、本質的に脆弱な消費者の利益を守るために、新たな消費者法は、どのような社会共同体の関与を構想するのか。 フィデューシャリー・デューティー
20240307 自由で気儘な消費者の非合理を優しく合理化する事業者の責任 誰しも信頼できる商店や金融機関を選ぶのだから、その消費者の事業者に対する素朴な信頼は、法律上も、手厚く保護されるべきではないか。 フィデューシャリー・デューティー
20240229 金融の顧客本位は過剰情報で顧客に苦痛を与えていないか 事業者の顧客に対する真の義務は、情報の提供ではなく、情報の提供が不要になるほどの最高度の信頼関係のなかで、顧客の最善の利益を保証することではないのか。 フィデューシャリー・デューティー
20240222 内閣府の消費者委員会が消費者の幸福に括弧を付けるわけ 「消費者の「幸福」という価値」といい、「消費者にとって苦痛がなく利便性を享受できている「安全」な状態」という有識者懇談会は、有識すぎて、あまりにも哲学的に難解ではないか。 フィデューシャリー・デューティー
20240215 これで企業年金の資産運用から母体企業と親密な業者を排除できる 企業年金による投資運用業者の選定において、利益相反の恐れのある事態の蔓延は、利益相反の不存在を証明する責任が課されたことで、李下に冠を正さずの原理のもとに、一掃されます。 年金基金 金融行政方針
20240208 顧客本位は営業話法ではないぞ、科学的な最善の追求だぞ 法律の文言にある「顧客等の最善の利益を勘案しつつ」を行為規範とするとき、法律の主旨に適うためには、どのような具体的な要件が充足されるべきなのか。 フィデューシャリー・デューティー