航空機リース
2016/06/27更新空運の自由化は、一方で、事業拡大の可能性を広げて、資金調達の必要性を拡大させるが、他方では、激しい価格競争をもたらし、収益を不安定化させるため、金融の立場からいうと、空運業者というヒトへの融資は、非常に取り組みにくい。しかし、航空機というモノへの融資なら、空運産業全体が成長する限り、競争によって淘汰されるヒトがいても、その危険は回避できる。航空機は、製造業者の寡占が進行しているうえに、本質的な技術革新が起きにくく(少なくともこれまでは)、高度に一般性を備えたものとして、オペレーティングリースの代表例となっている。また、極めて高価な機器であり、購入のための資金調達が難しいことも背景にある。