オルタナティブ(Alternative)
2017/08/09更新
「オルタナティブ」とは、最も広く解すれば、株式と債券という伝統的資産以外のすべての投資対象であり、伝統的資産以外は何でも「オルタナティブ」ということになりうる。伝統的資産である株式や債券は企業や国の資金調達の道具であり、投資家に対し何らかのキャッシュフローを提供する仕組みである。オルタナティブ資産もその裏側には資金調達者がいて、投資家に対してキャッシュフローを提供する仕組みに他ならない。資金調達の多様化が進めば、「オルタナティブ」の投資範囲は無限に広がる可能性があるが、責任ある投資家にとって、投資可能な対象となるものは、一定の要件を充足したものでなければならない。それは、一般的な需要があること、キャッシュフローが見込めること、権利の対抗要件を備えることなどである。
2016/06/27更新
「オルタナティブ」と言う言葉は、何かの代替、通常は株式や社債等の代替となる資金調達手段との意味合いで使われている。また、機能不全に陥った市場に、流動性を供給することも、オルタナティブの重要な役割となっている。オルタナティブ投資は機会依存型で、常に世界を見渡すことが求められる。運用に際しては、知的「レバレッジ」が不可欠で、論理的枠組みが消滅した時に解約すべきものである。我が国においても、先端的分野を伸ばし、「ベストプラクティス」が求められる流れになっており、日本の金融は劇的に変化することが見込まれる。オルタナティブの分野でも、様々な投資機会が生じ投資対象となることが期待される。