バンカビリティ(Bankability)
2016/09/01更新バンカビリィとは、銀行が融資できるかどうかの判断基準のことであるが、仮にどの銀行も同じ基準でしか融資判断できないなら、
銀行間の競争によって、金利が下がることを意味し、銀行の体力を弱体化する一方、企業のコーポレートガバナンス改革を促す力をなくしてしまう。
故に、銀行が自己固有のバンカビリティの基準をもって、企業の事業性を評価し、ガバナンス改革を促すような毅然たる態度で融資することは、
日本経済の成長戦略にとって極めて重要である。各銀行の個性が強く出れば、多くの場合どこかに貸してくれる銀行があり、
企業の経営状況の景気変動等による短期的悪化に対しても、銀行全体として、結果的に企業支援となる融資姿勢を貫くことができる可能性があり、
経済の安定成長につながる。まさに、ここに金融庁の大きな目的があるといえる。