マネッジドフューチャーズ(Managed Futures)

2016/09/15更新
先物の市場は、実物を扱う取引業者や、投機家など、立場の異なる多数の投資家が存在しない限り、有効に機能しない。投機と実需は、短期的には常時不均衡であり、故に価格が上がりすぎたり、下がりすぎたりする傾向がある。そこに、投資機会を見出すのがマネッジドフューチャーズの本質である。それにしても、投資と投機の関係は微妙である。商品先物、為替や金利等の金融商品の先物も同じだが、売りヘッジができるためには、買い投機が必要であり、買いヘッジができるためには、売り投機が必要である。売りヘッジ需要と買いヘッジ需要が常に均衡していれば理想的だが、現実はそうはならないから、つなぎの流動性として、投機資金の介在が不可欠である。しかし、投機資金の力が一定限度以上に強くなれば、弊害もあり得るのである。

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