購買代理

2017/10/26更新
顧客の利益の視点で、様々な金融機関の商品やサービスのなかから選択して提案することは、顧客を代理することになるとの考え方。所属する金融機関の商品やサービスを顧客に提供する、金融機関の販売代理をすることと対局をなす。 顧客本位を実践するのは、金融機関に働く個人である。現場で顧客本位に働く個人、即ちフィデューシャリーの集合として金融機関が構成されるとき、はじめて顧客本位な金融機関が生まれるわけである。 しかしながら、いかに個人として顧客本位を徹底しても、最後は自分が勤める金融機関の商品やサービスの提供にならざるを得ない以上、真の顧客本位にはなり得ない。顧客本位の徹底は、金融制度の抜本的な構造改革に帰結するほかないと思われる。つまり、製販分離というか、金融機能を組成し提供する組織と、それを顧客に提供する接点の組織とは分離するほかなく、顧客本位が徹底されていけば、方向としては、購買代理型の独立業者が成長していくと思われる。

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