掛け捨て保険
2020/09/09更新掛け捨てという表現には、捨てというところに否定的な意味が込められている。しかし、生命保険の死亡保障は相互扶助の原理に基づくのであって、幸運なことに死亡しなかった人の保険料は、不幸にも死亡した人の保険金に充当されるのですから、そのことをもって保険料を捨てると表現することは不当である。むしろ、掛け捨てという表現は、養老保険においては保険料が戻ってくるとの印象を与えるために、生命保険会社の営業政策の都合で使われていたのではないかと思われる。いうまでもなく、保険料が戻ってくるというのは誤解を与える表現で、保険本来の保険料とは別に積立てられていた貯蓄部分が当然の権利として戻ってくるだけである。