メザニン

2020/09/15更新
企業の資金調達には、株式の発行によって資本を増加させる方法と、社債を発行する、あるいは融資を受けることによって負債を増加させる方法があるが、その中間には、有期で償還される負債性のある資本、または資本に転化し得る資本性のある負債を設計することができる。この中間形態は、資本を建物の一階、負債を二階に譬えることで、中二階、それを英語にしてメザニンと呼ばれる。メザニンが利用されるのは、企業が何らかの事由によって一時的な資本不足に陥っているときである。こうした局面では、負債調達は資本不足により困難であると同時に、一般的には株価が低迷していて資本調達も困難であり、仮に増資を強行すれば既存株主の権利の著しい希薄化を招くからである。

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