再投資リスク

2023/02/16更新
債券の投資理論においては、複利が用いられていますし、また、投資理論一般においても、投資収益率の測定には複利が使われています。複利とは、利息の上に利息が発生することです。
つまり、債券の利息の支払いは、世界的に、半年に1回が原則で、実際に現金で支払われますが、5年債の利回りが5%であるということは、理論においては、満期よりも前に9回支払われる利息は全て5%の利率で再投資されるとの仮定に基づいているわけです。しかし、現実には、仮定通りになりませんから、実際の投資収益率は、利回りとは異なるわけで、この差異の生じる可能性は、再投資リスクと呼ばれています。再投資リスクは、満期までの期間が長く回転数が多いほど大きくなります(複利のマジック)。債券の理論の場合は、利息の再投資に関する前提を正確に理解することが必要になります。

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