銀行持株会社

2023/08/10更新
銀行持株会社に対する高度な規制のもとで、傘下のリース会社とノンバンクは、一方では、業務範囲が厳しく制限されますが、実は、他方では、兄弟会社の銀行からの集中融資が許容されています。これは、特殊な例外にすぎませんが、銀行から発足した銀行持株会社の場合は、業務範囲が制限されているのに対し、普通の持株会社においては、銀行を傘下に入れたとしても、業務範囲が制限されることはありません。金融庁の進める銀行持株会社の業務範囲の見直しとは、究極的には、この矛盾を解消するために、銀行持株会社を普通の持株会社に転換することになるはずです。

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