12/17開催 HC資産運用セミナーvol.024 セミナーレポート
HCセミナー
◆セミナーのまとめ◆
今回は11のキーワードで、セミナーの内容をまとめてみました。
◆運用手法の社会的必要性
運用会社が自己の運用手法として選択したものが、論理的に収益を生むべき、社会的必然性に裏打ちされたものであること、これが重要です。金融の社会的機能に対して忠実であって、社会的な必要性に裏打ちされている限り、収益の確実性は高い。
◆適正な利潤
運用手法は、資本市場の構造に照らし、適正な利益を追求する戦略でなければならない。リターンの高さではなく、その「質」、即ち、確実性と反復継続性が、問題なのです。決して、他人の損失の下に利益をあげる戦略であってならない。そのようなリターンに、持続可能性はない。
◆職人的な経験知
自己の投資手法を実践できるだけの、知識と経験の裏打ち、および市場での優位な地位が、運用者の経歴上、明らかでなければならない。
◆確信度の高さ
資産価値についての、自己の確立した評価基準をもたねばならない。自己の定義する価値と、市場がつける価格との差に賭けることが資産運用の本質である以上、自己の価値観への確信度をもたねばならない。確信度は、徹底した調査と経験からしか生まれない。同時に、顧客からの変わらぬ支持、顧客との信頼関係も重要です。
◆リスクの管理可能性についての認識
確信の反面として、リスクの管理可能性の判断について、厳格でなければならない。確信度は思い込みではない。判断の偏向を排除できる、徹底した論理性と社会常識をもたねばならない。社会常識、社会の必要性からの逸脱こそが、リスクであるとの、健全なる精神をもたねばならない。
◆倫理規範の組織的客観化
純粋に投資家の利益のためだけに行動する倫理規範は、組織的条件に客観化されて始めて意味をもつ。運用会社の所有構造、世代交代と事業の継承、利益のアラインメント(運用報酬体系と役職員報酬体系)、適切な規模、運用戦略に相応しい効率的組織、など重要な論点が多く、運用会社の評価の一番難しいところです。
◆経済的条件
簡単に解約しない友好的な顧客基盤と、顧客を選べるだけの名声は、不可欠です。確信度も、顧客の支持があって、はじめて貫ける。
◆難しい解約
運用会社を選ぶことで、運用が終わるのではなく、運用が始まるのです。運用委託後のモニタリングの方法が重要です。実際、採用よりも、はるかに難しいのが解約です。
◆解約の条件
難しい問題ですが、倫理規範と確信度を貫ける組織的条件の崩壊、確信度の揺らぎなどは、おそらくは、絶対的な解約事由です。
◆委託の実務
選択は重要ですが、選択して委託するという、実行の技術的問題も、同じく重要です。ファンドの利用など、効率的な工夫が必要です。
◆過去の実績
実績は、測定期間や測定の基準を変えると、実績自体が動いてしまいます。しかも、過去の実績の再現性については、なんら具体的な保証があるわけではありません。実績で選ぶのではなく、実績で確認するしかありません。
◆運用手法の社会的必要性
運用会社が自己の運用手法として選択したものが、論理的に収益を生むべき、社会的必然性に裏打ちされたものであること、これが重要です。金融の社会的機能に対して忠実であって、社会的な必要性に裏打ちされている限り、収益の確実性は高い。
◆適正な利潤
運用手法は、資本市場の構造に照らし、適正な利益を追求する戦略でなければならない。リターンの高さではなく、その「質」、即ち、確実性と反復継続性が、問題なのです。決して、他人の損失の下に利益をあげる戦略であってならない。そのようなリターンに、持続可能性はない。
◆職人的な経験知
自己の投資手法を実践できるだけの、知識と経験の裏打ち、および市場での優位な地位が、運用者の経歴上、明らかでなければならない。
◆確信度の高さ
資産価値についての、自己の確立した評価基準をもたねばならない。自己の定義する価値と、市場がつける価格との差に賭けることが資産運用の本質である以上、自己の価値観への確信度をもたねばならない。確信度は、徹底した調査と経験からしか生まれない。同時に、顧客からの変わらぬ支持、顧客との信頼関係も重要です。
◆リスクの管理可能性についての認識
確信の反面として、リスクの管理可能性の判断について、厳格でなければならない。確信度は思い込みではない。判断の偏向を排除できる、徹底した論理性と社会常識をもたねばならない。社会常識、社会の必要性からの逸脱こそが、リスクであるとの、健全なる精神をもたねばならない。
◆倫理規範の組織的客観化
純粋に投資家の利益のためだけに行動する倫理規範は、組織的条件に客観化されて始めて意味をもつ。運用会社の所有構造、世代交代と事業の継承、利益のアラインメント(運用報酬体系と役職員報酬体系)、適切な規模、運用戦略に相応しい効率的組織、など重要な論点が多く、運用会社の評価の一番難しいところです。
◆経済的条件
簡単に解約しない友好的な顧客基盤と、顧客を選べるだけの名声は、不可欠です。確信度も、顧客の支持があって、はじめて貫ける。
◆難しい解約
運用会社を選ぶことで、運用が終わるのではなく、運用が始まるのです。運用委託後のモニタリングの方法が重要です。実際、採用よりも、はるかに難しいのが解約です。
◆解約の条件
難しい問題ですが、倫理規範と確信度を貫ける組織的条件の崩壊、確信度の揺らぎなどは、おそらくは、絶対的な解約事由です。
◆委託の実務
選択は重要ですが、選択して委託するという、実行の技術的問題も、同じく重要です。ファンドの利用など、効率的な工夫が必要です。
◆過去の実績
実績は、測定期間や測定の基準を変えると、実績自体が動いてしまいます。しかも、過去の実績の再現性については、なんら具体的な保証があるわけではありません。実績で選ぶのではなく、実績で確認するしかありません。
次回、2010年 第1回HC資産運用セミナーは
『頑張れ、日本株アクティブ運用!?掘り出せ、世界に通じる日本の価値?』です。
2010年もHCアセットマネジメントではシンポジウム・勉強会等を引き続き、企画していく予定でございます。
是非とも皆様のご参加をお待ちしております。
なお、本セミナーで実施致しました「セミナーテーマに関するアンケート」の結果に関しましては、
「HCセミナー・アンケートレポート」にて公表予定です。
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