20190328 タクシーで学ぶ働き方改革の本質 働き方改革の核心は、働きの成果は必ずしも働く時間に連動しないことですが、だからといって単に働く時間を減らそうとすることは愚劣の極みであって、成果につながる働き方とは何かが問われなくてはなりません。そして、成果とは原理的に顧客の手元に生じた付加価値なのですから、働き方改革の本質は顧客と働く人の視点での事業構造改革になるはずです。その事例をタクシーについて検討してみましょう。 働き方改革
20190320 見かけが利益相反なら利益相反だ 紛争において、相手の非を主張するものが相手の非の存在を証明するのか、相手から自らの非を主張されたものが自らの非の不存在を証明するのか、この証明責任の所在の問題は紛争の勝敗に決定的な影響を及ぼします。いうまでもなく、証明責任を負わされた側が著しく不利になるのです。さて、金融界に蔓延する利益相反のおそれについて、その根絶のためには、おそれにすぎないことの証明責任を金融機関に負わせるべきではないのか。 フィデューシャリー・デューティー
20190314 To the happy few 創造は狂気だ 神の完全な支配が完成したならば、世界は天国になるでしょう。天国は完全であり、完全なるものは、それ以上に変化することはないので、天国では何も動きません、完全な調和、完全な均衡を実現したならば、完全に静止するのです。天国は退屈です。故に、神は人間を不完全なものとして創造し、人間社会に躍動を与えたのですから、人間は神ならざる身の不完全を現世において楽しまなければならないのです。 働き方改革
20190307 鼠を捕る猫よりも魚を盗る猫のほうが優秀な人材だ 昔の代表的な国語辞書であった大槻文彦の「言海」では、「猫」の項に「窃盗ノ性アリ」と説明されてありました。これは、人間中心の価値体系のなかで、人間に対する有用性の基準のもとで、人間以外の事物を序列化する発想ですが、同じ思考構造は、企業が優秀な人材というときにも現れていて、企業に対する有用性の基準で人間が序列化されているわけです。さて、現代社会において、猫に窃盗の性ありといえないのなら、優秀な人材ともいえないのではないか。 働き方改革