動的な監督

2016/06/27更新

動的な監督とは、金融庁の森長官が、2016年4月のISDA年次総会において講演した際、使用した言葉である。従来の、高度かつ厳格な金融規制(「静的な規制」)は、経済への悪影響の可能性があり、規制目的に反した結果を招きやすい。これに対し、「動的な監督」とは、金融庁が銀行と対話を進めることにより、銀行と顧客共通の価値を創造させるという新しい手法である。これにより、実体経済が成長し、金融システムが安定すれば、本来の金融規制の目的に適うことになるはずだという考え方である。フィデューシャリー・デューティーの実践は、まさに金融機関と顧客との共通価値の創造を意味するから、「動的な監督」の適用事例といえる。




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【英文】第31回国際スワップデリバティブ協会(ISDA)年次総会における森金融庁長官基調講演(平成28年4月13日)
【参考仮訳】第31回国際スワップデリバティブ協会(ISDA)年次総会における森金融庁長官基調講演(平成28年4月13日)
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