4/13(火)15:00~15:40
資産運用セミナー

Vol.1 企業統治

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企業において、執行機能があれば経営は成り立つが、その中でガバナンス機能はどういった役割を果たすべきなのでしょうか。
コンサルティングとガバナンスは深い関係にあります。人材コンサルティングは内部候補を選定すると同時に、ベストな人材が社外に存在しないかを探す機能です。ここに、社内の思い込みを客観的評価に転換する仕組みがあります。年金基金や投資家が運用商品を選定するのも同じです。
執行は業務のプロなので、執行以上の専門家はいません。ガバナンスとしての社外役員の役割は常識的視点から、経営判断に必要な論点整理が行われたかの確認をすることにあり、スマートな質問をして、執行部門が質問を撃破する過程で気づきを高めれば確信度を高めることにつながります。
 

(文責:飯塚)
講   師 :森本 紀行
セミナー資料:https://www.fromhc.com/210413_HCseminar_1.pdf

ご参加者よりいただいた質問
・東芝について
・母体企業のガバナンス、フィデューシャリー理解について
・持株会社と子会社の機能分けについて

その他
4/12金融庁発表:金融事業者における顧客本位の業務運営のさらなる浸透・定着に向けた取組みについての言及(金融行政の集大成といえます。顧客本位原則について、形式ではなく積極的に推進することが求められます。年金受託や投信販売に劇的変化が生まれるでしょう。)

アンケートの集計結果
Q1. 我が国の企業は、市場から厳しい経営改善を迫られる危機感が薄いと思われますが、その理由は何だとお考えですか。
1.    資金調達は、銀行からの融資が中心であり、市場より、主力銀行との関係を重視する。
2.    会社が一括借入し、財務責任者が各事業に資金配分する方が低金利で有利に調達できるので、事業毎に個別採算する意識が低い。
3.    融資と株式発行以外、市場規模が小さく、資金調達にあたり迅速かつ有利に活用できない。
4.    株式市場についても、大量にインデクス運用の資金が流入しているので、本来淘汰されるべき企業も生き残っており、経営状態を最善に保とうとする意識が低い。
5.    その他


Q2. 社外取締役にふさわしいのはどのような方だとお考えですか。
1.    会社のことをよく知っている取引先などの人。
2.    経営者と対等に議論し、はっきりと反対意見が言える人。
3.    自分のよくわからないことは、後に問題になると困るので反対する人。
4.    経営者の判断を尊重しつつ、企業固有の文化に染まることなく中立的な常識人として偏らない判断ができる人。
5.    その他


テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連するフォーラム
第六回産業金融フォーラム
事業価値を磨きだす金融の創意工夫
このフォーラムでは、産業金融において銀行が圧倒的に大きな地位を占める日本の現状のなかで、融資の限界を超えた事案をとりあげて、融資機能と資本市場機能との間に、また産業と金融との間に健全なる協働と牽制の可能性を探り、成長戦略実現へ向けた多面的な問題提起と具体策の提示を行いました。

●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
素人のガバナンスと玄人のマネジメント」(2018.1.25掲載)
企業の経営上の業務執行は、専門家である経営者に委ねられるのが当然です。このマネジメントの玄人に対して、マネジメントの素人は、素人であるが故に、常識的見地からする牽制機能を果たし得る、これが素人のガバナンスです。社会常識に基づく牽制機能の重要性について論じています。

「企業は誰のものか」(2013.5.16掲載)
企業は誰のものか、これは、企業統治論の核心の問いですが、株主のものでしょうか、それとも、全ステークホルダーのものでしょうか。株主のものだという極と、全ステークホルダーのものだという極と、そのことを別のいい方で表現すれば、資本利潤の最大化が企業の目的か、資本利潤の社会的適正化を目指すのが企業の目的か、この二極の間に企業統治論が収束するという論考です。

「資金調達の必要性が企業経営をよくする」(2020.10.15掲載)
企業は経営戦略の遂行に資金調達が必要となりますが、戦略展開の優位を確保するためには、より確実に、より速く、より有利な条件で調達しなければならないので、それが可能となるように経営状況を最善に保とうと努めます。この必死の努力が経営の質を高めるのですが、これに対して、金融の果たすべき役割は何かを論じています。

「企業の資金調達の目的と企業統治論」(2013.5.9掲載)
企業が保有する資産を経営上必要なものに厳格に限定し、かつ、その資産を保有するための資金の調達構造(資本構成)を最適化すれば、適正な企業統治が成立するのではないか。資金調達の問題を通じて、企業統治論へつなげています。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
「コーポレートガバナンスと企業・産業の持続的成長」
コーポレートガバナンスに関する学術的背景を踏まえ、経営側の視点からコーポレートガバナンスが企業の成長・価値向上へどのように関係するのか、また、コーポレートガバナンスが投資家の判断にどのように影響を与えているのか等、コーポレートガバナンスを軸として展開されています。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
コーポレートガバナンス・コード
コングロマリットディスカウント

(文責:飯塚)

 

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

HCアセットマネジメント株式会社

TEL 03-6685-0683 
FAX 03-6685-0686