9/28(火)16:20~17:00
資産運用セミナー

vol.31 危機における市場機能

※動画視聴IDが必要です。

※動画視聴IDの発行はこちらから

市場が危機に面した時、銀行の企業への貸し渋りが起きて、下がれば更に下がるという事態がおきます。資本不足で資産売却の結果、さらに資本が減って資産売却を繰り返し、市場が暴落するプロシクリカリティ(景気循環増幅効果)です。単一的な運用を行うと、多数の投資家が一斉に類似の投資行動を起こす可能性が高まり、市場の危機抵抗力を下げることになります。米国の資産運用業界の特徴は投資家層に厚みがあり多様性があることです。市場参加者の多様化は市場機能の強化につながります。

(文責:仙波)
講   師 :森本 紀行
参 加 費 :無料
ウェビナー資料:https://www.fromhc.com/210928_HCseminar_31.pdf

アンケートの集計結果
Q1. リーマンショックはなぜ起きたのだと思われますか?お考えに一番近いものを以下から一つ選択して下さい。
1.  リーマンブラザーズの倒産によって金融システムの不安が拡がり、国際的な金融収縮が起きたため
2.  市場の循環が止まってしまい、価値と価格が大きく乖離してしまったため
3.  バーゼル体制により、金融機関のリスク管理方針が画一的なものになったため
4.  証券化を介して、人間社会と数字が切り離されたところで売買が行われていたため
5.  実態価値をよく調査せず、格付けだけをみて投資適格と判断した投資が横行したため


Q2. リーマンショックや最近のコロナ禍など市場危機のご経験を得て、ポートフォリオの管理についての考え方、リスクの捉え方はどのように変わりましたか?(自由記述)

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
改めて、投資の常識への素朴な疑問に答えます」(2010.10.14掲載)
市場理論は、第一に価格は価値を反映して動くということ、第二に不特定多数の市場参加者が、独自の思惑で売買することを前提としています。現在、投資家の運用管理手法の世界的な同質化の傾向があり、第二の前提が成り立ちにくくなっています。しかながら、価値ある資産だけを厳選して保有すること、これが本当の長期運用の意味であり、投資の本質だと論じています。

リクィディティ をめぐる諸問題」(2010.4. 1掲載)
リクィディティは、第一に価値の毀損としてのリスクを回避する目的の売却、第二に価格変動としてのボラティリティに対応する売却、第三に現金の払出しのための売却の意味で必要とされます。ただし、リクィディティのある資産は、その対価分だけ期待リターンが低くなります。逆に言えば、リクィディティを必要としない、もしくはリクィディティが必要ない仕組みが作れれば、割安なものに投資できるということです。

価値の変動と価格の変動」(2009.12.17掲載)
プロに求められるのは、市場価格の変動を価値変化と関係のない単なる振幅としてとらえ、理論価値の変動だけに注目した、長期の視点での運用です。金融危機時の資産担保証券市場は、理論価値自体が棄損したものと、市場要因による価格下落を受けたに過ぎないものとが混在していました。そういった場合に、本源的価値要因と市場要因とを識別できるからこそ、割安なものを拾うことができるのです。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
マネー資本主義―暴走から崩壊への真相
2007年のサブプライム・ローン危機に端を発した世界金融危機について、その原因と仕組みに迫るシリーズ番組の内容を本に収めたものです。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
インカム(Income)
プロシクリカリティ(Procyclicality)  

(文責:仙波)

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

HCアセットマネジメント株式会社

TEL 03-6685-0683 
FAX 03-6685-0686