事業性評価に基づく融資
2016/06/27更新事業性評価に基づく融資とは、企業の過去の事業活動を反映した財務諸表に現れる表層的な数字の評価ではなく、企業が営む事業の現在と将来に関する評価に基づく融資のことであり、当然に、財務諸表に未だ現れてこない情報から融資判断することを意味し、生きた活動を評価して、それを融資判断につなげることである。徹底した事業性の評価が行われれば、一時的な経営不振・構造的な経営不振それぞれに、適切な支援の方法が明らかになるはずである。一方、債務者には徹底した情報開示が求められ、債務者と銀行の強い信頼関係が出来れば、事業性評価に基づく融資が有効に機能するのである。
関連記事
2014/12/25 ルール遵守で馬鹿になった金融機関
2015/02/26 迫りくる銀行の危機
2015/12/10 雨が降ったら傘を差し出す金融へ
2016/09/01 銀行よ、カネに豊かな色をつけてみよ
2017/07/13 銀行と顧客のなれ合いを断て
2018/03/08 ルールを上手に破る銀行が勝つ
2019/05/30 会社がなくなる日のために
2020/03/26 新型コロナ対策とはいえ強権による要請とは
2024/04/11 銀行が融資先の企業価値を高める努力をする担保法制の創造
2024/04/18 元金融庁長官の森信親氏の掲げた理念が立法化されるとき
2024/05/09 行使されると債務者の利益になり産業再編が促される不思議な担保
2024/07/04 こうすれば債務超過の企業にも新規に融資できる