vol.28 インデクス運用の功罪
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インデクス運用は市場に追随することを目指す運用手法です。世界経済の成長追随を目指した運用が効率的との資本市場理論(Capital Markets Theory)に基づいています。ただし、アセットライト経営に伴う資産の外部化を正確にポートフォリオに反映することは現実的には困難です。
活発で自律的な取引が行われることによって初めて、妥当な市場価格が成立します。そのため、市場が過度にインデクス運用に傾斜すれば価格調整機能が損なわれ、市場を崩壊させる危険性があります。
参 加 費 :無料
動画視聴用2022年度資料:https://www.fromhc.com/220927_HCwebinar_28.pdf
テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
「リスク分散という誤謬について」(2014.5.29掲載)
リスク分散とは、まず投資銘柄を選択し、選択した範囲内で分散的に投資を行うことです。市場が効率的であり得るのは、投資家が自己の信念のもとで銘柄の選択を行っているからです。もし全ての投資家が選択を放棄すれば、市場の効率性は保証できなくなり、インデクス運用も意味を失ってしまいます。
「「ブリダンの驢馬」もしくは「亀を抜けないアキレス」(後編)」(2009.5.14掲載)
日本株式の運用をする際、日本株の代表的な市場指数のTOPIXに勝つということを目標にする場合が多いですが、日本株に限定することとTOPIXに勝つことを目標とすることとが、多くの場合同一視されています。限定を付すことと目標を設定することは異なります。選択の技術によって高い収益率を実現することが、そもそもの運用委託契約の目的です。制約を目的化することは、亀を抜けないアキレスになること、的に届かない矢になることと同じだと論じています。
●本テーマに関連した「読んで損しない本」
「ウォール街のランダム・ウォーカー」
この本はアクティブ運用者が一貫してインデクスを上回ることはできない、負けにくい投資法としてインデクス投資を推奨する本です。今回のテーマはインデクス運用の功罪ですが、アクティブ運用があってこそインデクス運用が成り立つことを念頭に読んでいただくと面白いと思います。
「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」
資産運用・投資を行う際の思考法について記載されています。「一次思考に留まることなくそこに洞察を加えた二次思考を重視」、「他の投資家を上回るためには市場に非効率性が必要」など、いままで漠然と認識されていたことを論じています。
講師・パネリスト紹介

森本 紀行
HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。
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