vol.37 流動性の管理
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流動性が高い(低い)というのは、売買コストが低い(高い)ことを意味しています。非流動性といわれる資産でも売却することは可能ですが、売却に時間がかかることから、組み入れを回避する投資家が多くなります。しかしながら、投資期間や投資資金の性格をよく考えれば、流動性が低いものへの投資の余地は広がります。このような流動性が低いものにこそ、投資機会を見出すことができます。最も重要なことは、平時では流動性の高い資産も、危機的な状況ではプロシクリカリティが働き、流動性が意味をなさなくなることを心得ておくことです。永続的な資産運用において決定的に重要なことは、資産の売却可能性ではなく、資産が安定的なインカムを創出し続けることだという点を踏まえて流動性の意味、管理手法を再検討していくことが必要です。
動画視聴用2022年度資料:https://www.fromhc.com/221108_HCwebinar_37.pdf
テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
「リクィディティをめぐる諸問題」(2010.4.1掲載)
市場型のリスク管理は、リスクを売ることによるリスク管理であるため、投資対象の売却可能性を前提にしています。しかしながら、流動性のある資産は、その対価分だけ期待リターンは低くなります。従って、流動性を必要としないなら、あるいは、流動性を必要としない仕組みを作ることができれば、割安なものに投資できるということです。売りたくない資産を、見つけ、磨き、末永く保有することが投資の本質だと論じています。
「預金に勝てる投資信託はあるのか」(2018.4.26掲載)
金融構造改革では預金から投資信託へという国民の安定的な資産形成と経済の持続的な成長が目指されています。国民の貯蓄を資本市場に流入させていくためには何が必要かを論じています。預金よりも魅力的でなければ、投資信託への資金移動は起き得ず、現在の低金利下では、流動性が低くても、資産保全を図り、投資信託の魅力を膨らませられる仕組みを検討することが必要であると言及しています。
●本テーマにおいて抑えるべき用語
・インカム(Income)
・プロシクリカリティ(Procyclicality)
講師・パネリスト紹介

森本 紀行
HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。
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