vol.13　資本構成の最適化

事業環境の変化に対する危機対応力（資本）を備えつつ、資本利益率を最大化する均衡点が最適資本構成です。経営者には、債務の効率化による危険準備金のリターンの最大化を、投資家には、事業リスクを応分に負担する金融の工夫が求められます。

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
「金融なぞ所詮は虚業なのだから」（2017.11. 2掲載）
株主の真の利益のためにも、資本構成は最適化される必要があります。アセットライトやオペレーティングリースを例に、外部金融機能の効率化について論じています。

「不良債権は「不良」ではない」（2009.10.22掲載）
企業の体調は常に変化することから、最適資本構成も状況に応じて変わるはずです。「投融資」の仕組みに見られる、融資の枠にとらわれない金融支援の重要性を論じています。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」　
「企業価値向上のための資本コスト経営 : 投資家との建設的対話のケーススタディ」
経営者と投資家をつなぐものとして、資本コストが挙げられています。資本コストを定量的に正確に把握し、定性的な分析を加えることで、経営者と投資家の対話はより建設的なものになります。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
・資本構成（キャピタルストラクチャ/Capital Structure）
・アセットライト（Asset Light）
・メザニン

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社　代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命（現大樹生命）の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット（現ウィリス・タワーズワトソン）に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

 

ご視聴方法

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