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資産運用セミナー

vol.49 投資成果の測定

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投資成果を測定するのに単一な基準はなく、測定目的や視点の違い応じて適切な評価手法を選択する必要があります。投資運用業者の能力を正確に評価し、資金異動を考慮しない場合は時間加重収益率で測定すべきです。一方、年金をはじめ定期的に資金異動が発生する投資家は、金額加重収益率で成果を測定する方が合理的です。

(文責:ティ)
講   師 :森本 紀行

動画視聴用2023年度資料:https://www.fromhc.com/230919_HCseminar_25.pdf
 

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
賢い投資家が安眠できるのは時価変動の心配がないから」(2022.6.23掲載)
価格と価値は常に一致しているわけではなく、短期的な価格変動は長期的な価値変動に着目する人に、有利な投資行動の機会を与え、短期的な価格変動が発生するたびに投資判断が歪む人に、心理的行動に基づく損失の機会を与えます。

リスクテイクを徹底すれば投資で損をしないのだ」(2022.6.30掲載)
市場において多種多様な不確実性があるため、投資対象の資産価値の変動がなくても市場参加者の価値評価により資産価格の変動が起きうるのです。ただし、価値の毀損がなければ一時的な価格変動にすぎず、投資対象の本質を理解し、また資金使途に応じた投資期間の設定等の管理が徹底されれば、価格変動を無視し投資方針の堅持ができます。

価値の変動と価格の変動」(2009.12.17掲載)
資産の価値は、キャッシュフローを創出する力です。キャッシュフローを生まないものは、無価値とまではいいませんが、少なくとも、機関投資家にとっての、「適格な」投資対象ではありません。この理屈からいえば、キャッシュフローを生む力に変動がなければ、資産の本源的価値は変動し得ないのです。それでも、市場価格が理論価値から大きく乖離することがしばしば起きます。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
投資評価の仕組みと実務がわかる本
設備や事業などの投資案件をどう評価し、意思決定を支援するか。コスト把握の仕方から、よく使われる指標の計算方法と使い方、経営者への報告などまで、実務にこだわって解説する本です。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
リスクアペタイトフレームワーク
内部収益率(IRR)
インベスターリターン
投資運用業者のベンチマーク

(文責:ティ)

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

ご視聴方法

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HCアセットマネジメント株式会社

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