vol.20 金融と非金融の境目
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高度経済成長期における資金不足に対応するため、大きな役割を果たした銀行。超成熟社会で資金の希少性が失われた現代の日本では、銀行の持つ信用創造機能の重要性が低下しています。金融機関に求められるべくは、資金を提供するに留まる金融から、資金使途を直接叶える非金融サービスの提供に視野を広げ、顧客の真の利益に適う金融機能の提供が求められます。
参 加 費 :無料
2024年8月6日当日資料:https://www.fromhc.com/240806_HCseminar_20.pdf
テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
「金融機関の淘汰と非金融への展開で金融は成長する」(2023.9.7掲載)
金融庁は、規制で金融機関を強制せず、顧客本位の業務運営の徹底を求めます。顧客本位は、顧客の利益の視点から金融機能を高度化することを意味し、顧客本位の徹底は、量的成長志向の放棄と不可分であり、資産形成や住宅ローン、非金融業務への展開が成長機会として重要となります。金融機関の淘汰と成長は、顧客の選択行動と競争によって促進され、顧客本位の実践が持続可能なビジネスモデルの鍵とされます。
「銀行はカネをやめてモノ、ヒト、チエ、コトを貸したらどうだ」(2018.3.1掲載)
銀行の役割はカネの希少性に基づいていましたが、希少性が失われ存在意義が低下しています。金融庁は金融構造改革を進め、預金から投資信託など直接金融に転換を図っており、銀行はモノ、ヒト、チエ、コトなど希少資源を提供する役割を担うべきです。金融規制の見直しや業態別から金融機能別への再編も進行しており、住宅仲介やリース業の拡大、経営コンサルティングなど具体的な例が挙げられ、顧客利益を重視した改革が求められます。
「金融機関は非金融の金融機能に勝てるのか」(2022.3.17掲載)
金融庁の問題意識は、金融機関の業務範囲を超えて、非金融業態の領域へと拡大しています。非金融の領域では、企業年金や公的年金が、資産運用という金融機能を演じ、決済分野では、情報化の高度な進展にともない決済機能を金融機関から分離独立化させる動きも拡大しています。また、非金融の代表であるリース事業がシェアリングの進展を推し進めています。これらの多様な非金融の領域が存在する中で、顧客の利益をかなえるために、金融と非金融の境界はどうあるべきか考えます。
●本テーマに関連した「読んで損しない本」
「よみがえる金融 : 協同組織金融機関の未来」
第一勧業信用組合を舞台に協同組織としての信用金庫の在り方についてのアイデアが紹介されている書籍です。事例にある芸者や割烹料理人に開業資金を無担保で提供するローンは、出資金に近い属性のローンであり、金融と非金融の境目のアプローチといえると思います。
「金融排除 : 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実」
現在の銀行業界が抱える融資事業の構造的な問題、所謂「日本版金融排除」について、様々な具体例を踏まえながら掘り下げられています。金融機関にとって厳しい事業環境において、他との差別化を図る際に本書が役立つのではないでしょうか。
●本テーマにおいて抑えるべき用語
・顧客本位
・媒介(金商法)
講師・パネリスト紹介
森本 紀行
HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。
ご視聴方法
セミナーのご視聴には3つの方法があります。何れも費用はかかりません。①オンラインでのご視聴:ZOOMを使用して、リアルタイムでご視聴いただけます。各テーマの講演終了後には質疑応答の時間を設けております。②セミナー会場でのご視聴:社内に本格的なスタジオルームを新設しました。代表森本の蔵書も展示しております。③オンディマンド配信動画でのご視聴:ご視聴には動画視聴用IDの発行が必要です。「動画視聴ID発行ボタン」よりお手続きください。セミナー開催3営業日後14時半以降、fromHCよりオンディマンドで動画をご視聴いただけます。 動画配信開始は、メールニュース、Twitter、Facebookでもお知らせします。 掲載時にはメールニュース、Twitter、Facebookでお知らせします。メールニュース登録: https://www.fromhc.com/magazine/index
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