2/18(火)15:00~15:35
資産運用セミナー

vol.47 投資運用業の構造変化

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指数連動を目指すパッシブ運用は、低廉なコストで市場平均のリターンを実現できることを背景として現在の資産運用市場の過半を占めるに至っています。それに対しアクティブ運用は運用報酬に見合う付加価値を創造することが容易ではないことを背景に規模が縮小しています。縮小を辿るアクティブ運用ですが、難易度の高い運用や最先端の手法はプロフェッショナルの仕事として残り続けると考えられます。本セミナーでは投資運用業の構造変化ついて考察します。

(文責:林)
講   師 :森本 紀行

動画視聴用2023年度資料:https://www.fromhc.com/240319_HCseminar_56.pdf
 

テーマをよりご理解いただくために
●本テーマに関連した「森本紀行はこう見る」
「ブリダンの驢馬」もしくは「亀を抜けないアキレス」後編」(2009.5.14掲載)
俊足のアキレスがカメを追い抜くことができないという哲学上の逆説を例えに、特定の目標を基準とした管理体制の弊害を考察しています。資産運用の世界でいえば、ベンチマークとなるインデクスに勝っているか負けているかで成績を判断することは「亀を抜けないアキレス」に通じるものがあります。

インデクス運用は、常識に照らして、まともな行為なのか」(2009.10.29掲載)
市場指数が効率的であるためには、不特定多数の市場参加者が、各自の判断で売買することが前提であり、市場参加者が全員インデクス運用をめざしたならば、証券価格は変動しなくなるとインデクス運用の問題について論じています。

資産運用の能力とは何か」(2015.6.18掲載)
タイトルの通りですが、運用会社(もしくは運用チーム)の運用能力の良し悪しは何を基準に決めるのがよいかを考察し、運用能力とは、過去の実績が再現することを保証する要素、即ち、熟練を生む賭けの能力だと結論づけています。アクティブ運用の創出する付加価値について考えるのによいコラムではないかと思います。

●本テーマに関連した「読んで損しない本」 
ウォール街のランダム・ウォーカー
インデクス運用を推奨する書籍の中では定番の1冊です。アクティブ運用への著者の見解はやや偏っているとは思いますが、インデクス運用の有効性を定量的に主張しており、インデクス運用が普及するようになった背景を知るのによいと思います。

●本テーマにおいて抑えるべき用語
投資運用業者のベンチマーク
インデクス運用とアクティブ運用

(文責:林)

講師・パネリスト紹介

森本 紀行

HCアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長

東京大学文学部哲学科卒業。ファンドマネジャーとして三井生命(現大樹生命)の年金資産運用業務を経験したのち、1990年1月ワイアット(現ウィリス・タワーズワトソン)に入社。日本初の事業として、企業年金基金等の機関投資家向け投資コンサルティング事業を立ち上げる。年金資産運用の自由化の中で、新しい投資のアイディアを次々に導入して、業容を拡大する。2002年11月、HCアセットマネジメントを設立、全世界の投資のタレントを発掘して運用委託するという、全く新しいタイプの資産運用事業を始める。

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