働き方改革

2017/10/12更新

人が働くことは、単に生活の資を得るためだけではなく、働く意義が別になくてはならないはずである。金融庁が顧客本位といったとき、金融機関に働く人は、給料は金融機関から貰うにしても、志としては、顧客の利益のために働く、あるいは金融の社会的機能の発現のために働くという意識をもち、そこに働く意義、人生の目的を見出してほしいとの願いがあったと思われる。 真の顧客本位の貫徹が自分自身の生きがいとなるならば、なによりも、自己実現を目指すことが顧客の利益となり、結果的に、金融機関の利益となり、金融機関の利益となる限り、適切な利益の配分、処遇を受けられるのであるから、自分の人生の目的追求が経済的に報われるという真の好循環となる。 働き方改革の本質は、金融機関に働く人のプロフェショナルとしての成長にある。その成長を促すものは、いうまでもなく、プロフェショナルとして顧客に対して負う責任の自覚である。顧客本位は、金融機関の改革である以前に、金融機関に働く人の自己改革であり、金融機関の改革は、その先に、結果として実現するにすぎない。




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